アイスランド・レイキャビク郊外で、氷河と湖を見る観光客ら=6月(共同)
 アイスランド・レイキャビク郊外で、氷河と湖を見る観光客ら=6月(共同)
 アイスランド・レイキャビク郊外で、氷河に触る観光客ら=6月(共同)
 アイスランド・レイキャビク郊外の氷河。ハイキングするグループの姿もあった=6月(共同)

 アイスランドで6月、一大観光資源となっている氷河を見る機会があった。駐在するスイス・ジュネーブでは普段から世界気象機関(WMO)を取材し、気候変動の脅威は頭では理解していた。実際に後退する氷河を間近で見ると、大きな衝撃を感じた。

 首都レイキャビクから車で約2時間。駐車場から目の前に岩山のような氷河と湖が見渡せた。さらに奥の遠景には、氷河をハイキングするグループもいた。20分ほど歩くと、むき出しの氷河に触れられる距離まで近づいた。分厚い氷の内部には無数の気泡があり、遠くからは青く映ったのが近くでは白く濁って見える。

 女性ガイドのバーラさんが、30年前は「車を止めた場所まで氷河があった」と話した...

残り341文字(全文:641文字)