
参院選の候補者らの街頭演説をスマートフォンで撮影する人たち=7月19日、札幌市
自民・公明両党が大敗した7月の参院選。物価高対応や消費税減税、「選択的夫婦別姓」制度への賛否に加え、参政党などが提起した外国人政策の在り方も論点となった。
こうした議論の活性化にユーチューブやX(旧ツイッター)など交流サイト(SNS)が一役買ったことは想像に難くない。新聞やテレビをあまり見ない層への訴求力は目を見張るものがある。政党や立候補者の多くが参院選でSNSや動画の発信に注力したことからも「SNS選挙」の広がりが見て取れる。
大型選挙を巡っては、昨年の東京都知事選以降、政治家の演説や討論などの一部を編集した「切り抜き動画」が注目されてきた。ユーチューブで「石破首相」などと検索すれば多く...
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