若手画家の個性“競演”
15、16世紀に花開いたイタリア・ルネサンスの芸術の都フィレンツェ、その名を冠した第27回フィレンツェ賞展が、今年も9月15日まで新潟市西区の雪梁舎美術館で開催される。かつて海外出張の折、フィレンツェを訪れた本県出身の実業家捧賢一氏が、街全体が美術館のような古都の佇(たたず)まいに感銘を受け、日本の若き美術家にも体験してほしいとの強い思いが本展の始まりとされる。
現在では、国内の50歳以下の具象系作家を対象にした絵画公募展として知られており、新潟展の後は東京でも開催される。今年は200点の応募作品から、私を含めた日伊の審査員による審査を経て、入賞、入選作品42点が選ばれた。かなりの厳選といえ...
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