
神奈川・法政二高時代の柴田勲さん。エースとして1960年夏、61年春の甲子園大会連覇の立役者になった=61年8月撮影
プロ野球のレジェンドに現役時代や、その後の活動を語ってもらった連続インタビューの蔵出し企画「名球会よもやま話」。第52回は巨人の9年連続日本一に貢献した、盗塁王6度の柴田勲さんが2度目のご登場です。元祖スイッチヒッターの誕生秘話や、当時の川上哲治監督が採り入れた「ドジャース戦法」について語ってくれました。(共同通信=栗林英一郎)
▽甲子園優勝投手の入団勧誘で耳にした意外な口説き文句
僕は法政二高を卒業してプロ1年目のキャンプに、学校の関係で1週間ぐらい遅れて入ったんです。ちょっと肩も痛かったから、あんまり練習してなかった。キャンプに行って1週間か10日ぐらいしてかな。やっと捕手に座ってもらっ...
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