
男子20キロ競歩で世界新記録を樹立し、笑顔で写真に納まる山西利和=25年2月、神戸市東灘区
開幕が迫る陸上の世界選手権東京大会で3度目の制覇に挑む男子20キロ競歩の山西利和(愛知製鋼)にとって、2024~25年は変化の連続だった。今年世界記録を樹立し、異国にもかけがえのない存在ができた29歳の第一人者に、ここまでの歩みを聞いた。(聞き手 共同通信・山本駿)
24年2月の日本選手権で、両足が同時に地面から離れる反則などがあり失格。パリ五輪出場を逃した。
「過程はどうであれ、大事な試合で結果が残せなかったことが全て。人生で初めての失格は、すごくショッキングな出来事だった」
「レース後の取材で『一回でも代表から漏れたら、競技をやめるぐらいの気持ちでやってきた』と言ったことは、うそ偽りの...
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