あめの歴史や文化、技術を紹介する資料が並んだ企画展「飴・糖・あめ」=6日、長岡市関原町1
あめの歴史や文化、技術を紹介する資料が並んだ企画展「飴・糖・あめ」=6日、長岡市関原町1

 古くから人々に親しまれてきた甘味「あめ」をテーマにした企画展「飴(あめ)・糖(あめ)・あめ」(新潟日報社など主催)が6日、長岡市関原町1の県立歴史博物館で始まった。江戸で高い評判を得ていた越後のあめに関する資料や、砂糖菓子の型、郷土芸能との関わりなど、あめの味わい深い歴史と文化を紹介している。

 展示は「飴とは」の解説から生活との関わり、江戸時代のあめ売りなど7章構成で、老舗菓子店や個人所蔵などの資料約250点を並べた。

 沼垂(新潟市)と高田(上越市)が記された江戸期の産物番付表を展示。特に、皇室にあめを献上した上越市の老舗「高橋孫左衛門商店」については、献上への礼状など豊富な資料が並ぶ。金魚などを精緻にかたどった木型や、長岡市大積地区の「大積あめや踊り」も紹介している。

あめ細工のサンプルや型などさまざまな品が展示されている企画展「飴・糖・あめ」=6日、長岡市関原町1

 夫婦で訪れた長岡市の無職男性(74)は「信仰とのつながりや細工の技術などいろいろな面を知ることができて面白かった」と話した。

 10月19日まで。月曜休館。一般840円、高校・大学生600円。問い合わせは県立歴史博物館、0258(47)6130。

あめ細工のサンプルや型などさまざまな品が展示されている企画展「飴・糖・あめ」=6日、長岡市関原町1