野球の2023年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表監督としてチームを優勝に導き、現在は日本ハムのチーフ・ベースボール・オフィサーを務める栗山英樹さん(64)は終戦から時が経過するにつれ、平和の大切さを次世代に伝える責任を強く感じるようになった。ロシアによるウクライナ侵攻に衝撃を受けた後、WBC日本代表で初めて日系選手のラーズ・ヌートバー(カージナルス)を選出したことに込めたメッセージ、分断が深まるロサンゼルスで活躍する米大リーグの大谷翔平(ドジャース)に見る希望とは―。戦後80年の節目に思いを聞いた。(共同通信=浅山慶彦)
▽祖父を通じて感じた「戦争」
―幼少期に戦争、...
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