
ソウル市内で大手銀行のATMを利用する客=9月29日
詐欺が大きな社会問題になっているのは、日本に限った話ではない。韓国では、電話で個人情報を聞き出す「ボイスフィッシング詐欺」による被害が急増している。
最近の代表的な手口はこうだ。「新しいカードを郵送する」とフェイクの電話があり、「申し込んだ覚えがない」と答えると、名義への不正アクセスの疑いがあるとして、架空のサービスセンターに連絡するよう指示。そこで被害対策と偽って、スマートフォンを遠隔操作する悪性アプリをインストールさせ、乗っ取った上で口座から送金するのだという。
野党「国民の力」の国会議員が入手した資料で、ボイスフィッシング詐欺の被害申告による大手6行(KB国民、新韓、ハナ、ウリ、NH農...
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