この度、2025年大阪・関西万博サウジアラビア館で展示されていた3Dプリント製のサンゴ構造物ならびに実際に製作に用いられた3Dプリンター装置が関西大学に寄贈されます。10月15日（水）13：00から関西大学千里山キャンパスにて受け渡しセレモニーを開催し、万博で生まれた国際的なつながりが、研究と共創のかたちで“みゃくみゃくと”受け継がれ、2030年サウジアラビア開催のリヤド万博へと希望のバトンがつながります。
【本件のポイント】
・サウジアラビア館で製作されたサンゴ構造物約100体と3Dプリンター装置が関西大学に寄贈
・関大発ベンチャー、（株）イノカの万博展示をきっかけに、海洋再生分野で国際共同研究が実現
・万博で生まれた協力が、大学研究として継承され、2030年サウジのリヤド万博へとつながる
■ サウジアラビア館の象徴を関西大学へ ― 海洋再生の思いを託す
10月10日（金）、2025年大阪・関西万博サウジアラビア館で展示されていた3Dプリント製のサンゴ構造物約100体が関西大学に寄贈されます。これらは紅海のサンゴ礁再生をテーマにした展示の一環として、実際のサンゴ骨格と同形状のレプリカをサンゴ由来の素材で3Dプリントして製作されたものです。生命を宿していませんが、海洋環境の再生を象徴する作品として注目。さらに、サウジアラビア館の関係者が10月15日（水）13：00に千里山キャンパスを訪問し、展示していた3Dプリンター装置の寄贈を行います。これにより、本学でのサンゴ構造物製作や量産が可能となり、教育・研究の両面で新たな展開が期待されます。
■ 万博での出会いから広がる国際連携、共同研究
今回の連携は、2025年8月5日～11日に大阪ヘルスケアパビリオンで本学が実施主体として企業9社とともに出展した「関大リボーンチャレンジ」での展示をきっかけに生まれました。その一つである関大発ベンチャー・株式会社イノカが、独自の「環境移送技術®」を用いて水槽内に自然の生態系を再現。世界で初めて真冬のサンゴ人工産卵に成功した技術を視察したサウジアラビア館のスタッフから「海洋再生を共に進めたい」との申し出を受けて協力が実現。万博を通じて芽吹いたつながりが、国境を越えた研究協働へと発展しました。
■ サンゴの命を吹き込む ― 国際共同研究が本格始動
寄贈されたサンゴ構造物は、上田正人教授（関西大学化学生命工学部）が開発した「サンゴポリープ定着技術」を用いて、サンゴの細胞を移植・育成する共同研究に活用されます。共同研究には、株式会社イノカ、サウジアラビアの大学・研究機関が参画し、生命を宿さないサンゴ骨格に"命を吹き込む"国際共同研究が正式にスタートします。上田研究室の技術とサウジアラビアの再生プロジェクトが融合することで、これまでにないスピードでサンゴ礁の修復が進む可能性が開かれ、持続可能な海洋再生研究の新たなステージが幕を開けます。
＜サウジアラビア館からの3Dプリンター装置の受け渡しセレモニーの概要＞
【日 時】 2025年10月15日（水）13：00～13：30
【場 所】 関西大学千里山キャンパス関西大学会館
【内 容（予定）】
・サウジアラビア館で使用された3Dプリンター装置の受け渡し
・共同研究に関する説明および撮影対応
・上田研究室見学 等
＜関連情報＞
・サウジアラビアパビリオン公式サイト： https://ksaexpo2025.sa/ja/pavilion?utm_source=chatgpt.com
・株式会社イノカ（Innoqua）公式ウェブサイト： https://corp.innoqua.jp/
・関西大学万博事業：リボーンチャレンジ紹介ページ： https://www.kansai-u.ac.jp/expo/rc/
▼本件の詳細▼
関西大学プレスリリース
https://www.kansai-u.ac.jp/ja/assets/pdf/about/pr/press_release/2025/No45.pdf
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