佐渡島の金山を巡る政府対応に批判が相次いだ自民党の会合=29日、東京・永田町
佐渡島の金山を巡る政府対応に批判が相次いだ自民党の会合=29日、東京・永田町

 推薦書の不備により世界文化遺産登録が先送りされた新潟県佐渡市の「佐渡島の金山」を巡り、政府に批判が集まっている。29日の自民党会合では党や地元への情報共有が遅れたことへの不満が噴出。対応を迫られた政府は週明けにも末松信介文部科学相が来県して花角英世知事と面会する方向で調整する。登録が早くても2024年となったことで、より難しい環境に追い込まれるとの懸念も広がる。

 「政府には猛省を求めたい」「政府の大失態だと言わざるを得ない」。29日に自民党本部であった会合には約30人の国会議員が集結し、政府を糾弾する声で沸き上がった。

 この日の会合で政府は、推薦書の不備について国連教育科学文化機関(ユネスコ...

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