久代航平医師
久代航平医師

 特定健診で肺に影があると指摘があり、呼吸器内科で精密検査をしました。「広い意味での肺炎」と診断され、3カ月ごとの経過観察のみで特に治療はしていません。6カ月経過し、状況は変わりません。痰(たん)検査の結果は異常ありませんでした。日常生活の制限はなく、スポーツを週1回しています。どのような状況なのでしょうか。(新潟市西区・60歳女性)

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 「肺炎」といってもさまざまな病気があります。多くの方が想像する肺炎は「細菌性肺炎」といって、肺炎球菌やインフルエンザ桿菌(かんきん)などの病原菌の感染をきっかけに発症する肺炎のことをいいます。

 一方で病原菌が関与せず、自身の免疫力により、誤って自分の...

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