トラックのハンドルを握るドライバー
トラックのハンドルを握るドライバー

 政府は2月16日、トラック運転手の残業規制適用に伴う物流の「2024年問題」トラック運転手の時間外労働の上限を年960時間とする規制が4月から始まることで、輸送力の低下が懸念される問題。労働環境の改善が期待される一方、1人当たりの運べる荷物の量が減るため、配送遅れや配送料高騰などの恐れがある。低賃金や高齢化などで物流業界の人手不足が深刻化していることが背景にある。への対応策を盛り込んだ中長期計画をまとめた。輸送能力を上げて物流を維持するため、法規制や作業の無駄をなくすことによって、運転手が配送拠点などで待機する荷待ち時間を2030年度までに1人当たり年125時間削減。トラックの輸送効率を示す積載率は引き上げる。運転手の待遇改善に向け、24年度に10%程度の賃上げを目指す方針も掲げた。

 岸田文雄首相は...

残り785文字(全文:1017文字)