新潟県の柏崎市と出雲崎町の観光施設など3カ所で「つるし雛(びな)」やひな人形などの展示が行われている。つるし雛は、子どもの幸せや健やかな成長を願って江戸時代から始まったと伝わる。それぞれの思いが込められた特徴あるひな飾りで華やかに彩られている3会場を巡った。

◆圧巻!飾りの数はなんと6000点・西山ふるさと館(柏崎市)

 柏崎市西山町坂田の西山ふるさと館に並ぶつるし雛は、市民が手作りした小ぶりで愛らしい飾りが特徴だ。5センチ以下の小さな飾りは約6000点あり、それを十数個ずつ糸につるして展示。赤やピンクが目を引き、会場は華やかな雰囲気に包まれている。

西山ふるさと館のつるし雛。小ぶりな飾りが特徴だ=3月3日、柏崎市西山町坂田

 西山ふるさと公苑が主催し、4回目。手芸教室に通う市民らの作品を集めた。

 つるし雛には、働き者になれるようにと思いを込めた「草履」や、病や災いが去るという意味を込めた「抱き猿」などが...

残り874文字(全文:1212文字)