総務省が3月22日に発表した2月の全国消費者物価指数家庭が購入する食料品や電気・ガス、娯楽サービスなど身近な品目の値動きを示す指数。総務省が毎月公表する。天候によって価格が大きく動く生鮮食品を除いた指数が、傾向を分析する際に重視される。(2020年=100、生鮮食品を除く)は、前年同月比2・8%上昇の106・5だった。伸び率は1月の2・0%から4カ月ぶりに拡大した。食品や宿泊料の値上がりが主な要因。さらに政府の電気・都市ガス代の抑制策が開始から1年たったことで、物価の押し下げ効果が薄れた。

 物価指数が前年同月を上回るのは30カ月連続。項目別では、生鮮食品を除く食料が5・3%上がった。原材料費や輸送費の上昇を価格に転嫁する動きが続いた。外食のフライドチキンが19・2%、輸入品の牛肉が7・0%と上昇が目立った。

 宿泊料は33・3%上がった。国内旅行の需要に加え、インバウンド(...

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