岡山、広島両県にまたがるJR芸備線の一部区間の存廃を話し合う「再構築協議会」の初会合が3月26日、広島市で開かれ、JR西日本と沿線自治体の立場の違いが改めてあらわになった。利用が低迷する地方鉄道の再編に向け、国が積極的に関与して協議を進める新制度の第1号。3年以内の結論を目指し、かじ取り役となる国の手腕が焦点となる。

 議論の行方は、人口減少を背景に赤字が続く各地の路線見直しの動きにも影響しそうだ。

 存廃協議の対象は備中神代(びっちゅうこうじろ)(岡山県新見市)-備後庄原(びんごしょうばら)(広島県庄原市)間の68・5キロ。冒頭、議長の益田浩・国土交通省中国運輸局長が「鉄道の廃止、存続ありきと...

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