
十日町市松之山地域の下川手集落に残されている書や絵の作者名などを記録する新潟大の学生=新潟市西区
新潟県十日町市松之山地域の下川手集落に残されている大正から昭和の子どもたちの書や絵などを後世に伝えるため、住民と新潟大学(新潟市西区)の学生らが連携し、保存と今後の活用に向けた取り組みを進めている。当時を知る貴重な資料だが、詳細を知る人が亡くなったり高齢化したりしており、学生が作者や年代を記録してデータベース化した。住民らは今後、市の文化財としての登録を目指すという。
残されていたのは、主に1919(大正8)年ごろから、紙などの物資不足が深刻化した太平洋戦争の終戦前年の1944(昭和19)年までにつづった書や絵、作文など約3500点。調査してきた新潟大教育学部の柳沼宏寿(ひろとし)教授(63...
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