
創立100周年を迎えた新発田信用金庫本店=8月28日、新発田市中央町3
新発田信用金庫(本店・新潟県新発田市中央町3)が2024年、創立100周年を迎えた。戦前の新発田大火や昭和の度重なる水害などの曲折を経ながらも、地域とともに歩んできた。長年の歴史を振り返るとともに、荒井一夫理事長に今後の抱負などを聞いた。
新発田信金は1924(大正13)年7月8日、「新発田町信用組合」として発足。12月に営業を開始した。この年には羽越線が全線開通している。
大きな試練に見舞われたのは1935年9月の新発田大火だ。新発田信用金庫創立90周年記念誌によれば、1064棟が焼失、1200人余りの組合員の約4分の1が被災。「234戸に対し見舞金進呈と罹災(りさい)者に対し貯金の臨時払いを実施」と伝える。
1953年に信用金庫に改組...
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