北一輝と宮本常一について語り合ったシンポジウム=佐渡市両津湊
北一輝と宮本常一について語り合ったシンポジウム=佐渡市両津湊

 新潟県佐渡市で開催中の「さどの島銀河芸術祭」(実行委など主催)のシンポジウムが、佐渡市両津湊の勝廣寺で開かれた。出版関係者や劇作家、民俗学研究者ら6人が、両津湊出身の思想家・北一輝と、民俗学者・宮本常一の2人の魅力について、芸術的な側面などから語り合った。

 勝廣寺が北一輝の墓を管理していることから9月22日のシンポ会場に選ば昤れ、約50人が参加した。北一輝は幼少時から絵がうまく、絵で小遣い稼ぎをしていたというエピソードや、詩や短歌も残していることが語られた。

 多摩美術大の椹木(さわらぎ)野衣(のい)教授は、俳優・丹波哲郎と北一輝のつながりも解説。丹波の妻は北家の親戚で、東京の住まいは元々、北...

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