「凸」の字の形に柱が配置されたとみられる上野遺跡の掘立柱建物跡=新潟県村上市
「凸」の字の形に柱が配置されたとみられる上野遺跡の掘立柱建物跡=新潟県村上市

 新潟市村上市猿沢と檜原にまたがる縄文時代後期の遺跡「上野(かみの)遺跡」で、特殊な構造をした掘立柱建物跡が見つかった。8本の柱が「凸」字の形状に配置された大型の建物で、集落のシンボルだった可能性があるという。

 上野遺跡は、日本海東北道の未開通区間に当たる「朝日温海道路」の建設に伴い、7年前から発掘調査が行われている。これまでに約4000年前の200戸の住居跡や、水路跡、墓場などが見つかっている。

 新潟県埋蔵文化財調査事業団によると、今回確認されたのは集落中央にある建物跡で、縦8・8メートル、横6・5メートルと、当時としては大型。

 周囲の建物が四角形に柱を配置しているのに比べ、この建物だけが柱...

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