
三条市長選で無投票での再選を決め、支援者と喜ぶ滝沢亮さん(中央)=10月20日、三条市西裏館1
10月20日に告示された新潟県の三条市長選挙は現職の滝沢亮さん(38)が届け出た以外、立候補者はなく滝沢さんの2期目当選が決まった。ふるさと納税の強化による財源拡充を背景に、子育て支援を進めたことなど、1期目の市政運営に対し、市議から厚い支持を集めた。市長選へ向けた態勢も早期に固めたことから、対抗馬を立てようとした動きはあったものの、結局、他の立候補者は現れなかった。一方、市の事業を巡る説明不足を指摘する声が一部にある。
滝沢さんは選挙から一夜明けた21日朝、市役所に登庁すると職員や支援者らから拍手で出迎えられ、花束を贈られた。2期目の任期は11月8日から2028年11月7日まで。
20日朝の第一声には、与野党の前職・現職の国会議員や、地元選出県議、市議らが出席。三条市議会の森山昭議長は、県内市町村の魅力度ランキングで三条が上位と報道されたことを挙げ、「滝沢市長が子育て支援を充実してきたたまものと感じる。『選びたくなるまち三条』に向けて2期目も力を入れて頑張っていただきたい」と激励した。
滝沢さんは1期目、民間出身の人材を登用してふるさと納税を強化。拡大した財源も活用し、子どものインフルエンザ予防接種費用の一部助成などを始めた。
これらの施策への評価もあり、市議の過半数が支持。連合新潟からも推薦を受けた。滝沢さんに批判的な市民グループが対抗馬擁立を目指す動きもあったが、勝つのは難しいとの見方が広がり、実現しなかった。
滝沢さんは今回の選挙で...
残り512文字(全文:1143文字)