
鈴なりに実ったベビーパーシモンを収穫する近藤貴代さん=10月25日、佐渡市三川
直径は3センチほど。ピンポン球のように小さなおけさ柿「ベビーパーシモン」の収穫が、原産地の新潟県佐渡市赤泊地区で大詰めを迎えている。通常の柿より甘く、種なしで皮ごと食べられる果実は産地や知名度を徐々に広げている。三川の近藤恭章(たかゆき)さん(48)の畑では鮮やかなオレンジ色が鈴なりに実っている。
ベビーパーシモンは1個20〜30グラムで、通常の柿の10分の1ほどの重さ。一方、糖度は約1・5倍の20度前後と高い。
約40年前、近藤さんの祖父、故保さんが育てるおけさ柿の枝に突然変異で実ったのが発祥とされる。「珍しい。大事にしていこう」と近隣の少数の農家に分け、受け継がれてきた。JA佐渡によると...
残り583文字(全文:883文字)