
再建した弁財天と並ぶ山本正雅さん(左)と石塚豊さん=佐渡市下相川
新潟県佐渡市下相川にある弁天崎で弁財天をまつるほこらが地元有志によって再建された。江戸時代に建てられた記録が残るが、風雨で何度も倒壊しており、新たなほこらは石造りにした。「佐渡島(さど)の金山」の世界遺産登録のタイミングと再建が重なり、有志は「地元の人や観光客に親しまれる場所になってほしい」と願っている。
「相川町史」などによると、ほこら一帯は「富崎の弁財天」とも呼ばれ、建立は元禄時代と伝わる。相川のまち並みや春日崎を一望できる立地だ。「浜ゆさん」と称して、海の穏やかな時期に舟遊びをする風景が記録に残る。
近くにあった遊郭の人々が信仰したほか、地元有志が祭礼をしたと伝わるが、当初から度々高波...
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