自殺予防講演会で語る東京慈恵会医科大学の小高文聡准教授=上越市下門前
自殺予防講演会で語る東京慈恵会医科大学の小高文聡准教授=上越市下門前

 新潟県上越市は、働き盛り世代の自殺を防ぐための講演会を下門前の教育プラザで開いた。講師の東京慈恵会医科大学精神医学講座の小高文聡(ふみとし)准教授(49)は「精神疾患を発症しなくても自殺は起こりうる」とし「職場の管理監督者は部下の変化に注意し、適切な声かけや相談などのケアに努めてほしい」と呼びかけた。

 上越市によると、市内の2019〜2023年の自殺者数は計172人で、うち約4割が40〜60代の男性だった。全国と同様に、働き盛り世代の男性が多い傾向がある。

 講演会は1月23日にあり、市民や企業の担当者ら約40人が参加した。

 小高准教授は、人は過度なストレスを受けると動悸(どうき)や頭痛、ミス...

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