卵のふ化が確認されたコウノトリの巣=4日、上越市吉川区
卵のふ化が確認されたコウノトリの巣=4日、上越市吉川区

 上越市教育委員会などは4日、国の特別天然記念物で、同市吉川区で営巣しているコウノトリのつがいの卵がふ化したと発表した。このつがいは昨年も同じ場所で卵をふ化させ4羽が巣立っており、2年連続の繁殖となった。

 コウノトリの野生復帰に関わる兵庫県立コウノトリの郷(さと)公園(豊岡市)の専門家が、上越市が3日に撮影した動画で、親鳥がひなに餌を与えるしぐさを確認し、ふ化したと判断した。

 市教委などによると、つがいはいずれも豊岡市の野外でふ化した4歳の雄と5歳の雌で、昨年も同じ場所でふ化に成功。今年は2月28日に最初の卵を産み、3月2日に本格的な抱卵に入っていた。交代で巣を守りながら近くの田んぼで餌を探し...

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