抱卵が確認されたコウノトリの巣=4月30日、上越市三和区
抱卵が確認されたコウノトリの巣=4月30日、上越市三和区

 上越市教育委員会などは4月30日、国特別天然記念物のコウノトリのつがいが三和区で営巣し、抱卵を始めたと発表した。別のつがいが4月上旬、吉川区で2年連続ふ化に成功しており、市内で今季2例目の繁殖が期待される。

 市教委によると、つがいは鳥取県でふ化した2歳の雌と京都府でふ化した6歳の雄で、4月25日に抱卵に入った。市が撮影した画像や観察記録を基に、兵庫県立コウノトリの郷(さと)公園(豊岡市)が判断した。ふ化は5月下旬とみられる。

 コウノトリの観察をしている吉川区の市議、橋爪法一さん(75)は「吉川区に続いて三和区でも繁殖の動きがあるのは、コウノトリにとって上越が住みよい証拠だ」と話した。

 市教委...

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