
石川雲蝶の墓前で手を合わせる三条雲蝶会の会員ら=三条市西本成寺1
江戸時代後期から明治にかけて活躍し、三条市をはじめ新潟県内でも数々の作品を残した彫刻師石川雲蝶の墓参が、本成寺塔頭(たっちゅう)寺院蓮如院(西本成寺1)で行われた。地元のボランティアガイドグループ「三条雲蝶会」の会員らが、郷土ゆかりの名匠をしのんだ。
江戸で生まれた雲蝶は、30代前半に三条へ拠点を移し、長岡や魚沼地域など県内各地で創作に取り組んだ。三条市内には、本成寺や石動(いするぎ)神社(吉野屋)などに雲蝶の作品が残されている。
三条雲蝶会は毎年、雲蝶の命日である5月13日に墓参を行っている。今年は会員ら10人が集まり、読経の後、静かに手を合わせた。
雲蝶の生誕210年の節目となった昨年に...
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