
「イスラエルのためのキリスト教徒連合」の年次総会で、星条旗とイスラエル国旗を振る会員ら=6月30日、ワシントン近郊(共同)
米国で聖書の文言を厳格に解釈するキリスト教福音派の有力団体が、トランプ大統領の親イスラエル政策に熱狂している。イスラエル支援を信仰上の「責務」と捉え、パレスチナ自治区ガザ攻撃を全面擁護するほか、敵国イランの体制転換も公然と主張。会員1千万人以上の組織力を武器に政界に圧力をかけており、政策の硬直化を招いているとの懸念も出ている。
▽前提
「今回の危機に備え、神がトランプ氏を育ててくださった」。6月下旬、ワシントン近郊で開幕した「イスラエルのためのキリスト教徒連合(CUFI)」の年次総会。創設者のジョン・ハギー牧師(85)は、政権のガザやイランへの対応に賛辞を惜しまなかった。
全米各地から集まっ...
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