幼少期から大好きだった佐渡の地で、広告運用などの仕事やラジオMCをこなす出﨑永吉さん=佐渡市八幡新町
幼少期から大好きだった佐渡の地で、広告運用などの仕事やラジオMCをこなす出﨑永吉さん=佐渡市八幡新町

 好きな都市、心地が良い街を行き来しながら暮らす-。そんな新しい移住の形が生まれている。都市と地方、あるいは地方と地方それぞれに拠点を持つ「2拠点居住」だ。佐渡市は民間企業と手を組み、こうした関係人口を育てようとしている。年間の一定期間を佐渡で過ごし、働き、楽しむ人たちがいる。「半分佐渡もん」とでも呼びたくなるような暮らしぶりを垣間見た。

[外国人移住者編]はこちら

 小中校時代、夏休みのほとんどを祖父母が住む佐渡で過ごした出﨑永吉さん(32)。青い海、ぼーっと過ごした時間。そんな思い出が忘れられず、祖父母ゆかりの地域に移住する「孫ターン」したこの地で広告や映像制作、PR事業を中心とした企業を経営...

残り811文字(全文:1111文字)