映画の一場面。タローマン(右)が1970年から「2025年」の未来へ((C)2025『大長編 タローマン 万博大爆発』製作委員会)
 映画の一場面。タローマン(右)が1970年から「2025年」の未来へ((C)2025『大長編 タローマン 万博大爆発』製作委員会)

 NHKの「べらぼう」なあいつが、ついに映画になる―と言っても、大河ドラマで横浜流星が演じている蔦重の話ではない。2022年にEテレで放送された1話5分の深夜番組「TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇」の主人公で、そのべらぼうな活躍ぶりが世の人を当惑させた巨大ヒーロー、タローマンである。

 芸術家岡本太郎の反骨精神を体現する存在であるタローマン。人のために戦うのではなく、気の向くまま、でたらめに行動する。それでなぜヒーローなのかと言えば、戦う相手が同じく岡本作品から生まれた「奇獣」だから。「でたらめにはでたらめをぶつけるしかない」という理屈である。

 22日公開の映画「大長編 タローマン 万博大爆発...

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