会談に向かう(左から)国民民主党の榛葉幹事長、立憲民主党の安住幹事長、日本維新の会の中司幹事長=14日午後、国会
 会談に向かう(左から)国民民主党の榛葉幹事長、立憲民主党の安住幹事長、日本維新の会の中司幹事長=14日午後、国会
 記者会見する国民民主党の玉木代表=14日午前、国会
 立憲民主党の常任幹事会で発言する野田代表=14日午後、国会
 国民民主党の榛葉幹事長と会談し、記者団の取材を受ける自民党の鈴木幹事長=14日午後、国会
 自民党本部で記者団の取材に応じる高市総裁=14日午後、東京・永田町
 首相指名選挙・衆院の決選投票の組み合わせ

 臨時国会の首相指名選挙を巡る与野党の多数派工作が活発化した。公明党の連立離脱により、立憲民主、日本維新の会、国民民主の野党3党が統一候補を擁立できれば、自民党の高市早苗総裁を上回る。名前が挙がる国民の玉木雄一郎代表は安全保障政策の一致を条件とし、ハードルは高い。各党の思惑が交錯する首相指名選挙の行方をシミュレーションした。

 ▽新たな少数与党

 「大変重要な局面だ。自民から政権を奪えたのは十数年に1回。なかなかチャンスはない」。立民の野田佳彦代表は14日の常任幹事会で、1993年と2009年の政権交代を例に力説した。

 首相指名選挙は1回目で過半数に届く候補がいなければ、上位2人の決選投票に進む。...

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