
記者団の取材に応じる石破首相=5日午前、首相官邸
自民党総裁選の前倒しが決まった場合、石破茂首相(総裁)は退陣に追い込まれるとの観測が党内で強まっている。出直し立候補には推薦人の確保が壁となる。窮余の策として衆院解散・総選挙に踏み切る手段は残るものの「大義はない」と猛反発を受けるのは必至だ。前倒しを免れたとしても、政権運営はいばらの道が続く。今後の政局をシミュレーションした。
▽事実上リコール
「政府の最優先課題が実現したのは素晴らしい」。首相は5日、トランプ米大統領による対日関税に関する大統領令署名を歓迎した。自民内からは「これを花道に退陣する良いタイミング」(幹部)との声も上がったが、首相はトランプ氏を日本に招待する親書を届けたと明かし...
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