民放キー局系のBS5局が2027年に4K放送から撤退する方針を固めた。「超高精細」をうたう次世代テレビを総務省は強く推進したが、ハイビジョン(2K)との画質の差が分かりにくく、コスト高で4K制作番組も増えず、広がらなかった。5局は4K番組をインターネットで配信することを検討しており、今後、4K映像は主にネットで視聴されることになりそうだ。
4K放送は18年、BSとCS計16チャンネルで始まった。総務省は4K放送を普及させるため、番組制作力のある5局とNHKに、多くの視聴者がいる既存の衛星放送と同じ「右旋」方式での参入を促した。
将来的には、5局の2Kチャンネルを4Kチャンネルに統合する方向を...
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