連立政権を組む自民党と公明党との関係が夏の参院選の相互推薦問題でぎくしゃくしている。与野党対決の構図となる見通しの新潟選挙区で、自民候補が公明から推薦を得られない可能性が出てきた。同選挙区では、定数削減によって改選1議席を与野党で争うようになった2016年以降、与党側が連敗。勝つためには自公の結束が不可欠とみられるが、両党の県組織とも危機感は薄く、既に自力で戦う姿勢を見せている。

 「お願いした期間は過ぎた。公明として自力で選挙準備を進めようと踏み切った」

 公明の山口那津男代表は6日放送のテレビ番組で、自民との相互推薦を実施しない考えを示した。

 自公の相互推薦は16年の参院選から本格的に始まっ...

残り1160文字(全文:1460文字)