
不動産投資ファンドが西武ホールディングスから買収した妙高杉ノ原スキー場=妙高市杉野沢
東京とシンガポールに拠点を置く外資系不動産投資ファンド「ペイシャンス・キャピタル・グループ(PCG)」が、新潟県の妙高高原地域や、隣接する長野県斑尾・野尻湖地域で大規模なリゾート開発を進める。背景には、インバウンド(訪日客)や世界の富裕層をターゲットに、観光地化を進めたいという戦略が透けて見える。国内スキー人口が伸び悩む半面、妙高の訪日客は増加。専門家は、自然の豊かさや雪質の良さがオーストラリアからの客を中心に評価されているとし、ファンドが「国内外のリゾート地に勝てる魅力があると踏んだ」とみている。
PCGは、妙高エリアのリゾート開発で、ホテルや飲食店、アパレルブランド、レジャー施設を誘致する計画を進めている。
一般社団法人妙高ツーリズムマネジメント(妙高観光局)によると...
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