実験的に栽培したサトイモの出来栄えを確かめるくわえ棚田振興会のメンバー=胎内市鍬江
実験的に栽培したサトイモの出来栄えを確かめるくわえ棚田振興会のメンバー=胎内市鍬江

 新潟県胎内市の中山間地にある鍬江の生産者グループが、水稲に代わる園芸作物としてサトイモを取り入れようと、実験的な栽培に取り組んでいる。独自のブランドで販売するコメを主軸としながらも、農地を守り続けていくため、園芸作物での収益アップも模索する。

 サトイモ栽培に取り組むのは「くわえ棚田振興会」の5人。集落にある緩やかな棚田は農林水産省の「つなぐ棚田遺産」に選ばれており、湧き水を利用して育てたコメを「きんのあき」の名称で販売する。一方で、園芸作物の栽培にも力を入れようと、昨年からサトイモと菌床キクラゲの栽培に取り組み始めた。

 水田のほ場整備の際、県が対象面積の2割で園芸作物の導入を推進していること...

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