鈴木牧之をテーマにした落語を披露する三遊亭王楽さん=南魚沼市塩沢
鈴木牧之をテーマにした落語を披露する三遊亭王楽さん=南魚沼市塩沢

 新潟県南魚沼市塩沢で生まれた江戸時代の文人、鈴木牧之(ぼくし)をテーマにした落語が完成した。創作したのは落語家の三遊亭王楽さん(46)=東京=。牧之が北越雪譜の出版に至るまでの「苦心譚(たん)」を、芸の道を極めようとする自らに重ね、真に迫る語り口で表現する。塩沢の関係者は地域のイベントでの定番化を目指し、地元ゆかりの落語が全国で披露されることを願っている。

 2月中旬、牧之を顕彰する「しおざわ雪譜まつり」の前夜祭として開かれた寄席で、初披露された。寄席を企画したのは、地元女性グループ「射干(しゃが)の会」などで、塩沢の牧之通りにある青木酒造を会場に行われた。

 「実があって胸を打つ、感動させるも...

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