
自身の半生を振り返った牧野忠昌さん=長岡市御山町
長岡藩主牧野家の17代当主、牧野忠昌さん(82)の講演が6月22日、新潟県長岡市御山町の長岡大学で行われた。長年勤めた水産庁の職員時代や、長岡移住後の長岡開府400年行事など、自身の半生を振り返り、訪れた市民105人は熱心に耳を傾けていた。
長岡大学の公開講座として「お殿様の履歴書」の演題で開かれた。
牧野さんは東京で生まれ、京都で育ち、近畿大で学んだ後、約30年、水産庁に勤務した。業務は船で行う漁業の取り締まりが中心だったという。許可証を忘れて旧ソ連の取り締まりを受けた漁船に、仮許可証を作成して救った経験や、船酔いしない体質で「荒い天候時でも食事を残さなかった」といったエピソードを紹介した...
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