
長期保存ができる「新興」を順次出荷する中村孝志さん(右)と弟大志さん=10月28日、新潟市南区大郷
新潟県津南町芦ケ崎の食品卸問屋「旭商事」が、新潟市南区で展開するナシの生産事業を強化している。昨シーズンに始めたナシの栽培面積は今期、4倍の1・2ヘクタールに拡大。収穫時期の異なる品種を増やし、夏以降切れ目なく自社栽培のナシを販売している。
旭商事が自社栽培に取り組むのは、南区のナシが初めて。2022年に入社した南区の中村孝志さん(39)が新規事業に提案した。中村さんは観光農園でナシの生産を15年以上続けた経験があり、仕入担当として新潟市産の野菜などを津南町に運ぶ傍ら、南区でナシの生産も担っている。
南区では、高齢を理由にナシ作りをやめる人が増えているといい、中村さんが交渉して既存の畑を確保。今期は豊水と新興、あきづきの畑を新たに...
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