台風19号による大河津分水の水位上昇を振り返り、防災・減災対策を考えた講演会=燕市分水新町2
台風19号による大河津分水の水位上昇を振り返り、防災・減災対策を考えた講演会=燕市分水新町2

 2019年、台風19号で信濃川流域が増水し、大河津分水が観測史上最高水位を記録したことを教訓に、防災を考える講演会が新潟県燕市で開かれた。当時の関係者は上流の長野県内の河川の水位上昇から半日後、分水路に濁流が押し寄せたと説明。時間差を念頭にした警戒と備えを訴えた。

 分水路で最高水位を観測してから5年の節目に合わせ、国土交通省信濃川河川事務所(長岡市)が主催。分水新町2の分水公民館で10月中旬に開かれた。

 19年10月13日、燕市付近は青空で、最高水位17・06メートルに達したのは午後3時10分。長野県・立ケ花観測所の水位が最も高くなってから約12時間後のことだった。長岡市の市街地では13日、...

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