卒業証書用の和紙をすく上郷小学校6年生=津南町上郷宮野原
卒業証書用の和紙をすく上郷小学校6年生=津南町上郷宮野原

 卒業証書に使う和紙作りに取り組んでいる新潟県津南町上郷宮野原の上郷小学校6年生6人が、地元の保存会メンバーから指導を受けながら紙すきを行った。6年間の学校生活の思い出が詰まった一枚に仕上げようと、丁寧に作業した。

 証書に使われるのは約200年前に地域に伝わったとされる大井平(おおいだいら)和紙。1980年代に途絶えたが、地元有志が大井平和紙保存会を立ち上げ、88年度から児童に卒業証書用の和紙作りを教えている。

 和紙作りは6年生が中心になって取り組み、5年生2人も手伝った。2024年11月に原料となるコウゾを収穫し、その後、皮をはいだり雪にさらしたりするなど準備を進めてきた。

 紙すきは1月27...

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