
思いを込めて仕込みをするオール見附のメンバー=長岡市脇野町
酒蔵がない新潟県見附市で、地元産の酒米を使った日本酒を造る取り組みが、順調に進んでいる。見附市在住者が酒米作り、醸造、販売に携わる「オール見附」で行っている試みで、市内で酒米の収穫を終え、長岡市脇野町の中川酒造で初の仕込みをした。秋の発売を目指し、地元への思いを込めて作業に当たっている。
中川酒造、農事組合法人ファーム小栗山(見附市小栗山町)、新潟酒販(新潟市西区)が共同し、各社から見附市在住の従業員らが結集した。
酒造りには「幻の酒米」と言われる「雄町」を使用。他の品種と比べて背が高く倒伏しやすいが、芳醇(ほうじゅん)な味わいをつくり出せる品種だとされる。2024年10月に1455キロを収穫。雄町100%の純米大吟醸に仕上げる。秋に720ミリリットルで2000本の出荷...
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