大祭のろうそく作りに励む北村洋成さん=南魚沼市浦佐
大祭のろうそく作りに励む北村洋成さん=南魚沼市浦佐

 新潟県南魚沼市浦佐の毘沙門堂普光寺で、「裸押し合い大祭」が3月1日に開かれる。大祭に欠かせない巨大なろうそく作りは、毘沙門堂の近くに店を構える北村ローソク店が一手に担う。祭りを目前に控え、奉納される約60本のろうそく作りも終え、大祭の準備は万端だ。

 北村ローソク店の5代目、北村洋成(ようせい)さん(61)が父親で先代の計(けい)さんの急逝に伴い、10年ほど前からろうそくを作っている。直接教えてもらったことはなかったが、「ろうそくがなければ大祭は成り立たない」と考え、先代の姿を思い出して原料の配合などの仕事を手探りし、伝統をつないできた。

 ろうそく作りは手作業で、イグサを木の棒に巻き付けた芯に...

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