無病息災や春の訪れを願った伝統行事のさいの神=長岡市比礼
無病息災や春の訪れを願った伝統行事のさいの神=長岡市比礼

 新潟県長岡市栃尾地域の比礼集落で3月2日、伝統行事のさいの神が行われた。住民らは立ち上る炎と白煙を見つめ、無病息災や早い春の訪れを願った。

 比礼のさいの神は、1997年の比礼小学校閉校に伴って中断したが、大雪に見舞われる冬の間、住民たちの交流の場をつくろうと再開した。8回目の2025年は2月23日に行う予定だったが、大雪で1週間延期して実施にこぎ着けた。

 住民は朝から組み立て作業に携わった。昨秋に集めたカヤやモウソウチクを使って、3時間ほどで高さ4メートルのさいの神を完成させた。点火すると、竹がはぜる音を響かせながら、激しく燃え上がった。火の勢いが弱まると、子どもたちがするめを焼くなどした。...

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