ろうと紙を使う昔ながらの手法で造花を作る滝和会のメンバー=8日、刈羽村滝谷
ろうと紙を使う昔ながらの手法で造花を作る滝和会のメンバー=8日、刈羽村滝谷

 刈羽村滝谷地区で、集落の祭りに使う灯籠を彩る伝統の造花作りが、約25年ぶりに復活した。人手不足のため、市販の造花での代替が続いていたが、集落の若手有志が紙と、ろうを使う昔ながらの手法を受け継ごうと立ち上がった。12日の祭り本番に向け、紅白の菊の造花計60本を急ピッチで作っている。

 滝谷地区では、古くから伝わる祭りの押し灯籠に梅やボタン、菊など手製の造花を飾るのが伝統だった。

 造花は画用紙を花びらや葉の形に切り、熱したろうで1枚ずつコーティングするなど、地道な作業で作られる。祭りの目玉の一つとして、かつては祭り本番の3カ月ほど前からほぼ毎晩、地元の若手有志でつくる「滝和会」のメンバーが準備して...

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