
加茂紙を使って、名刺やカードが入る小箱を作る参加者ら=加茂市上町
加茂市の伝統和紙「加茂紙(がみ)」を使ったワークショップ(WS)が、上町の加茂紙漉場(すきば)で開かれた。参加者は手すき和紙の温かな風合いや手触りに親しみ、丁寧に小箱を完成させた。
加茂紙の活用や楽しみ方を広げるため、紙すきをしている鶴巻由加里さん(59)がWSを企画した。地元の作家らを講師に迎え、8月を除く10月まで月1回程度の開催を予定する。
第1弾が5月22日に開かれ、加茂市内外から6人が参加した。三条市の紙箱製造会社代表、相場浩さん(56)の手ほどきで、参加者は型紙に沿って切り取った加茂紙を、箱の表面に丁寧に貼り付けて仕上げた。使用したのは柿渋を塗って乾かした加茂紙で、防水・防虫性に...
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