管理が行き届かず、外壁が落下した空き家。白いシートが張られ、周囲に工事用バリケードが立てられていた=6月9日、柏崎市東本町3
管理が行き届かず、外壁が落下した空き家。白いシートが張られ、周囲に工事用バリケードが立てられていた=6月9日、柏崎市東本町3
外壁の一部が剥がれた空き家。市が緊急代執行で外壁の飛散防止工事を実施した=5月20日、柏崎市東本町3

 柏崎市は、管理が行き届かない空き家の持ち主らへの罰則を強化する。6日の定例記者会見で、桜井雅浩市長が関連条例を見直す方針を明らかにした。撤去や修繕などの命令に従わない場合、所有者や管理者の氏名や住所を公表するほか、行政罰である過料も検討する。具体的な内容を決め、市議会9月定例会議に条例の改正案を上程する考えだ。

 「ドーンと車がぶつかるような音がして、壁が落ちてきた」。5月3日夕方、柏崎市東本町3にある特定空き家の外壁の一部がはがれ、歩道に落下した。近所に住む会社員女性(43)は、当時を振り返り「風が強い日は、また落ちてきそうで怖い」と話す。

 建物は4階建てで、料理店や寮として使われてきたとい...

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