2024年12月の戒厳令を機に日本留学から一時帰国した韓羽慶さん。「衝撃でいてもたってもいられなかった」と当時を振り返った=6月4日未明、ソウルの国会前(共同)
 2024年12月の戒厳令を機に日本留学から一時帰国した韓羽慶さん。「衝撃でいてもたってもいられなかった」と当時を振り返った=6月4日未明、ソウルの国会前(共同)
 交差点で革新系の少数野党候補の写真を掲げるカン・エリさん(左)ら。軽快な音楽に合わせ、体を揺らしながら選挙活動をしていた=5月24日、韓国・済州島(共同)
 韓国国会で尹錫悦大統領の弾劾訴追案が可決され、ペンライトを手に喜ぶ若者ら=2024年12月、ソウルの国会前(共同)
 韓国国会で尹錫悦大統領の弾劾訴追案が可決され、遺影を模した白黒写真を掲げて喜ぶ若者ら=2024年12月、ソウルの国会前(共同)
 韓国国会で尹錫悦大統領の弾劾訴追案が可決された時に若者が持っていたペンライト。「弾劾が現実に」などと書かれ、遺影のような写真も付けられていた=2024年12月、ソウルの国会前(共同)
 大統領選で出口調査の結果に喜ぶ李在明氏支持の若者ら。テレビ中継で優勢が報じられるたびに歓声を上げた=3日夜、ソウルの国会前(共同)
 保守系少数政党の候補を支持した大学生キム・スンミンさん。「若者の政治参加は文化としか言いようがない。若い人の行動で大統領は弾劾されたし、社会で機能していると思う」と話した=5月30日、ソウル(共同)
 大統領候補者の演説を聴く大学生ら=5月30日、ソウル(共同)
 大統領選で当選を確実にし、ステージが付いた車両で演説する李在明氏。反尹政権デモや選挙期間中、同様の車両を使用した集会が至る所で開かれた=6月4日未明、ソウル(共同)
 大統領選が終わり、丸められた候補者のポスター=4日、ソウル(共同)

 韓国で李在明新政権が発足した。昨年12月の尹錫悦前大統領の「非常戒厳」宣言以降、弾劾訴追から罷免、大統領選と事態は大きく動いた。東京からカメラマンとして出張するたびに目についたのが、若い世代の政治参加だ。Kポップに合わせて踊りながら「弾劾」を訴え、選挙戦でも積極的に街頭に繰り出す。なぜ、当事者意識が強いのか。彼らの声を聞いた。(ソウル、大邱、済州島共同=坂野一郎)

 ▽大合唱

 戒厳令の直後、ソウル中心部では連日、反尹政権デモが開かれた。ゲリラライブのように車道にステージ付きの車が設置され、鼓膜を圧迫する大音量のKポップが流れる。笑顔で跳びはねながら、大合唱する若者たち。日本のデモや政治運動のイ...

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