
チベット仏教寺院の敷地内に止められた警察車両の前を歩く僧侶=2日、中国青海省西寧市(共同)
インド亡命中のチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世が6日に90歳の誕生日を迎えるのを前に、生家がある中国青海省などのチベット寺院周辺では抗議活動を警察が警戒し緊張感が漂う。信仰への抑圧が強まる中、死去後に生まれ変わりを探す「輪廻転生」制度による後継者選びを続けるとのダライ・ラマの声明を、チベット族の男性は「賛成だ」と歓迎した。
▽阻止
「これ以上は行けない。パスポートをみせろ」。ダライ・ラマの生家がある青海省西寧市近郊。生家まで数キロの農道で、当局者を名乗る男数人に通行を阻止された。その後警察官ら約20人に囲まれ、カメラの中身を調べられた。「悪天候の影響で道が崩れて危ない」との理由だが、...
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