2023年の参院補欠選挙と似た構図で再び与野党が激突。徳島・高知選挙区(改選数1)は野党系現職が大勝した補選の「再来」を狙う。大分選挙区(同)では大接戦を演じた自民党現職と立憲民主党元職がそれぞれの組織固めに奔走する。

 ▽徳島・高知

 「私が補選で当選するまでは、徳島も高知も自民党が議席を独占してきた」。野党系の無所属現職広田一氏(56)は3日、JR徳島駅前での第一声で、「脱自民1強」により多様な意見を国政に届ける意義を訴えた。

 2年前の補選は、秘書を暴行した自民現職(当時)の辞職に伴い実施。「敵失」の要素が大きかった。徳島に地盤はなく「街頭では『初めまして』ばかり」。任期中に少しでも足掛かり...

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