
石油を運ぶ行列を模した草水生まつり=柏崎市西山町坂田
本県で湧き出た石油を時の天皇に献上したとの故事にちなんだ「草生水(くそうず)まつり」が、柏崎市西山地域で開かれた。かがり火がたかれる幻想的な雰囲気の中、古代の衣装を身にまとまった地元住民らの一団が、石油を運ぶ行列を再現した。
日本書紀には越の国から「燃える水、燃える土」が天智天皇に献上されたとの記述がある。西山地域には古代からの採油地とされる市指定文化財「献上場(おんじょうば)」が残っている。
まつりはこうした西山地域の歴史を伝えようと、地元商工会青年部が1985年に始めた。ことしは8月下旬にあった。
今も微量の原油が湧き出る献上場で採油式を行った後、衣装を着た約50人が隊列を組んで練り歩き...
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